マンガとアイドルとりんご

マンガ・アイドル等のレビューブログ。

人間の相性とは?羽海野チカ『3月のライオン』12巻、感想。

読んだのは、ちょっと昔ですが!


今回は表紙が、綺麗なあかりさん。

内容も、あかりさんのパートナー探しが見どころです。

あかりさんについて、林先生がこう、語ります。

「すっごくきれいで こう静かにゆらゆらしてて…」

「で なんだかさみしげっていうか…」

「キラキラと光って ただゆれてるような」

あかりさんって、優しいんだけど、自分というものを持っているというより、周りに合わせて生活している感じ。

魚座マターがすごいです。

でもその儚さが、たくさんの人の救いになったり、惹きつけたりするのでしょう。

そんな彼女が幸せになるには?

***

初めは林先生とのフラグが出ていました。

にも関わらず、今回はそのフラグに暗雲が立ち込めています。

あかりさんにとって頼りないものとして描かれまくって。

あかりさんがそもそも頼りない儚い存在なのに。

しかし、あかりさんの幸せって一体じゃあ、何なの?と。

***

それは、人をふくふくにすることなのだろうと、思います。

一巻に立ち返りますね。

人でも猫でも、ふくふくにして、元気にすること。

そう考えた時に、やっぱり最後に出てきた島田さんは、よかったです!

あかりさんの存在が、島田さんにとって、必然に感じたのです。

あかりさんには島田さんをふくふくにしてほしい。

そして島田さんは、ゆらゆら揺れるあかりさんの、アンカーになることができると思います。

互いの欠点を補いながら支え合う空間が、現実味を帯びてきます。

***

そして今回思ったのは、

相性って、動かしてみないと分からない

ということ。

林先生を動かしてみてしっくりこなかったから、島田さんが出てきたのかなーと、

けれども、これからどうなっていくか分かりません。

島田さんを取って、先生が振られるストーリーを想像しても、実がないのですよね。

逆なら、島田さんの株が上がるだけですが。

結局相性って、ストーリーつまりは自然、に則るものなのかもしれません。

本人達だけの問題じゃなくて、もっと広い視点でどうか、ってことですね。

ストーリー的に面白いかもその一つ。笑

新海誠『君の名は。』感想。※好きゆえ、若干批判まじりです。

誰かを探していた。


秒速5センチメートル [Blu-ray]

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それがおそらく、『秒速5cm』などでも見られる新海誠自身のテーマ。

そのような状態になるまでの軌跡が、今回のストーリーの大部分となっている。

しかし、探すべき誰かがいる衝動って、ああいった類の根拠が必要だろうか?

時が絡みあって前後して、結ばれる縁って、ああいうものだっただろうか?

実はもっと尊い引き出しが、新海誠自身の中にまだ眠ってるんじゃないかと思っている。

最後の邂逅の形もまたしかり。

きっと彼の大事なテーマなのだから。


彗星を伝えようとした、古い壁画、踊り、糸。

忘れても伝わるように。思いを込めて。

手のひらの途切れた線。好きだ。

無意識に訴えかけるメッセージ。

土星海王星を感じる。

相変わらずクリエイティブ。『ウラカタ!!』4巻、感想。

人もアイディアもクリエイティブです。

ウラカタ!! 4 (花とゆめCOMICS)

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今回は、蘭丸の実の家族、郷田先輩の助監督としての才能、蘭丸・蒼の片想いの話でした。



とても心を打たれたのが、郷田先輩の助監督への熱さ・有能さ。
助監督を彼がやることで、スタッフ(監督含)みんなが幸せになり、良い作品を作ろうというムードが漂う。
そして彼も満更でもなく、軽くこなしてしまう。
なにより、熱い。
ほんとに、こういうものが天職ですよね。
羨ましいけれど、見つけるのは、大変。
郷田先輩ですら、自覚していないようです。
過去に何かあったのかもですね。



そして、片想いの話。
まだ、二人共叶わない恋をしているように見えるけれど、叶わない恋でもお互いの視線を交わし合えたら素敵ですよね。
それが出来たら片想いにも意味があるという話を以前書きました。
その瞬間を心待ちにしています。



『ウラカタ!!』はやっぱり、登場人物の良い所を惜しみなくピックアップして、伸ばしていくストーリーとなっているので、読んでいて元気が出ます。



私にも良い所が一つくらいあるはず。だ。



二人の関係性は、周りによっても変化する。『魔法使いの嫁』6巻、感想。

今回は、チセとエリアスの絡みは少々少なめ。


チセとエリアス以外の、第三者がたくさん出てきます!

チセが女の友情を深めていく感じ。お買い物とか、お茶会とか、完全に女子の日常です。

つまり、これまで紡がれていた二人だけの世界ではないのです。二人を中心に、世界が更に開かれてゆきます。

チセに他の居場所が出来たとき、エリアスとの関係性はどのようなものとなるのか。

巻末あたりで、チセは獣の姿となって、エリアスを「私のモノ」と呼んでいました。本能の声。

世界や居場所が他に開けることで、もともと持っていたエリアスという居場所は、逆により自分の奥深くに大事に大事にしまわれて、とても自分に近い場所に置かれるのかも。

6巻では、そんな「家族」になっていくプロセスが、二人の間で為されているように感じられたのでした。



■星占いでみた『魔法使いの嫁』6巻、まとめ
星占いで言えば4ハウス。家庭のハウスです。

4ハウスという領域は、初めはただの周りの人なのに、家族以外の居場所が出来た時に、より自分に近いものとして分化するような領域なのだなあと。思います。

つまりは、第三者が出現する度に、チセとエリアスは互いを私物化していく。それが家族になってゆく、ということかもしれません。

人と会うのも体力勝負。木星天秤座の一年とは。

9/9に木星が天秤座に入りました!

ジュニア版 天秤座

ジュニア版 天秤座




天秤座にまつわるものが、この約一年で拡大していくという所なのですが、天秤座といえば、
パートナー、人間関係、ファッション、美容、マッチング…
などでしょうか。

要するに、
「他者の物差しを手にすることで、自分の存在がどういったものなのかを確認し、真にフィットする人・物と向き合っていくこと」
が重要になってくるのではないかと思います。

対向に牡羊座天王星があるから、とても自己を構築していくことも大事な時期なのです。

しかし、その過程にはとても体力がいる…!人と出会って向き合うときって気力とか体力とか使いませんか?


  • 動き回りながら、自分と向こうの物差しに照らし合わせて、マッチングを行っていく。

  • そのための体力・気力を身につける。

こんなことが大事になってくるんじゃないかなあ。

仕事でも恋愛でも、何をするにしても!です!

結果、それまで持っていなかったものをたくさん身につけることができ、自分というものが一回り分厚く魅力的になりそうですね。

自分に見合った外部は、肌みたいな、自分の延長のようなモノなんじゃないかと思います。

大切な人が隣で。『青春×機関銃』10巻、感想。

よみました。


大切な人が幸せになるために、自分が隣にいない方が良いという判断をしたとき、どういう気持ちになるだろうか。

その時、初めて自分の器を知るのかもしれない。

自分がいくら好きだったって、自分の神聖さを相手に見出したって、それを扱うことのできるキャパシティーやタイミングがあったりするのだ。

好きならば、自分と、自分以外の世界と、今よりももっと遠い時間軸を見る。

そうしたら、相手に直接してあげることができなくたって、何か力になれることがあるはずだ。

世界は巡り巡って、出来ている。

だから、緑は正宗と、また通い合うことが出来たのだなあと思うのでした。

文章って人にとって何なのだろう。水星とエレメント。

水星のありかで、何を動機に筆が進むのかが分かるような気がする。

夜空はいつでも最高密度の青色だ

夜空はいつでも最高密度の青色だ


火は、自分の心に感動や情熱の火がついて、表現をせずにはいられなくなるような衝動。スポーツのような歌のような。生命体。

地は、何かを確かなものとして残すために、文字を使うのではないかな。大事なものが消えてしまわないように、文字にしたためる。

風は、何でも書いちゃう。これいいなと思ったら、伝えるべく放つべく、書く。書くことで解放されたりするのかもしれない。

水は、言葉に出来ない思いを、どうにか文章にできないか、チャレンジするのかも。だから、行間には膨大な情報量。大事なものは行間にある。

一口に文章と言ったって、とても多様。
芸術にもなるし、伝達方法にもなるし、記録にもなる。
何だって出来てしまう。
だから、自分にフィットする書き方で、大事に文章と向き合う。
自分の書いた文章と共に生きる。
その文章が、自分にとって一体何なのか。