菜の花の彼、5巻、つぶやき。
私の本当はどちらか?
そんなことは、きっと今の今は考えていなくて。
ただただ、前を向いたり後ろを向いたりして、歩んでいるだけなんだ。
その時じゃなきゃ、分からない、真実。
それと、少しだけの勇気を持って、生きる。
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菜乃花と隼太との関係性が、鷹人によって、引っ掻き回されてしまいます。
隼太から日だまりのような温かさを奪って、激しさをもたらすような、このエピソードは、隼太にとって宝物となるんだろうなあ。
健やかさから、猛々しさへと。
恋愛は人生の他のパートへも影響をもたらすようです。
それにしても、人生って分からない。
菜の花の彼は、結局どちらなのか。
本質的に相性のよい鷹人と寄り添う方が幸せなのか。
価値観を変えた隼太が、欲しいものをてにいれるのか。
一人と一人が、寄り添い合うことを決めることって、こんなに複雑なことが起きているのだね。
ただただ進んでいるだけでは、きっと相手は見つからないもの。
いや、むしろ健やかに真っ直ぐになれたときにこそ、相手と寄り添い合えるもの。
自分の心の絡みを解きほぐして、時には誰かに手伝ってもらって、漸く真っ直ぐになる。
その手伝ってもらう形は様々なのだろうけれど、自分で何が健やかな状態なのか気付くことが出来る人になりたいものです。
出来れば、他の人の分までも。
というわけで、健介先輩が好きです(笑)