魔法使いの嫁、4巻語録。
4巻発売しましたね!
- 作者: ヤマザキコレ
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2015/09/10
- メディア: Kindle版
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今回は、エリアスとチセの信頼関係が着実に出来上がっていることを、思い知る巻となっています。
(顔をゴリゴリと擦り合わせるなど…笑)
丁寧な人間関係、生きることがいとおしいです。
エリアスにぽっと浮かんだ二つの感覚のうち、もう一つが気になるところ。
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さて今回は、心に軽く響いた語録と、その感想を以下に。
「呪いも祝福も本質は一緒だよリンデル。どう受け止めるかだ。」
呪いも祝福も、誰かから祈りを受けるようなもの。それがどちらかというものは、祈りを発する側に依らない。なぜなら、幸せを祈った場合でも、相手の足枷になることがあるゆえ。というわけで、祈られる側によってどちらかというのは規定されるのだ。逆に言えば、祈られる側によって、一見呪いのようでもむりやり祝福に変えることができる可能性があるということ。その馬力と、どこまでがその人にとって自然に行えるかということ。そこに尽きると思う。
「音に耳をすませ、歌に、風の音、水の音に。人は憶えておる。はるか太古、言葉よりも先に生まれ体に満ちた音を。」
歌うのは楽しい。本当は、相手がいなくても、音を発するのはそれだけで楽しいこと。だから、コミュニケーションというものは、本来は主観的だ。その主観的な響きを受けて、自分自身も響くのだ。駆け引きとか、そういうものの前の形を大事に、忘れずにしたい。
「言葉は時が経つごとに熟れていくが、色を失っていくものでもあるからね」
恋愛と同じで、相手とその時感じたことは色のあるみずみずしいもの。けれども別れてから、自分のなかで熟していくこともあると思います。熟すというのは自分のなかだけで内向きに発生する行為。よくも悪くも、独りよがり。色の鮮やかさがどれだけ大事なものなのか、それはライブ感だと思います。反射的に出てしまうもの。壁ドンされたら自然と赤面するような。
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様々なことを考えさせてくれる、このマンガ。
ただキュンキュンするだけでは、ないです。