何が本当で何が嘘か全く判らん!恋と嘘、3巻、感想。
1巻からテンポが全く落ちない!
女の子が可愛すぎる純愛少年マンガの最新刊でございます。
- 作者: ムサヲ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/11/09
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
あらすじを簡単に述べると、結婚相手が政府によって決められる時代の中で、主人公・根島由佳吏が長年の初恋の相手である高崎さんと、政府通知の相手である莉々奈とを巡り、どちらへの思いが本物なのかを揺れ動くお話。
(もしくは親友である仁坂も含めて四つ巴)
政府通知はデータによって相手を決定しているらしく、莉々奈との関係がすこぶる仲睦まじいのが、それに対する信憑性を作り上げていく。というのも、びっくりするくらいお互いのタイミングがよく、短期間でどんどん距離をつめていくのだ。
この流れだと、政府通知が本物の恋になってしまいそうだ。
しかし実をいうと、個人的には高崎さんへの想いも、莉々奈への想いも、嘘ではなく本物だと思っている。
プラシーボ効果があったとして、それが本物になるなら、それも本懐というか。
何が作り上げられたものなのか分からない世の中で、ぶるっと身が震えるなら、それはきっと信じてよいもののはず。
なぜなら、関係性はお膳立てされようとされまいと、人間同士の相互作用だから。
ただし、まだまだ彼らには「嘘」が隠されていて、逆転がきっと何回かあるはず。
(例えば政府通知の本当の相手は仁坂とか(爆))
何が自分にとって一番響くか、何が本当だと思えるかを感じながら読んで行きたいものです。