人間の相性とは?羽海野チカ『3月のライオン』12巻、感想。
読んだのは、ちょっと昔ですが!
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2016/09/29
- メディア: Kindle版
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今回は表紙が、綺麗なあかりさん。
内容も、あかりさんのパートナー探しが見どころです。
あかりさんについて、林先生がこう、語ります。
「すっごくきれいで こう静かにゆらゆらしてて…」
「で なんだかさみしげっていうか…」
「キラキラと光って ただゆれてるような」
あかりさんって、優しいんだけど、自分というものを持っているというより、周りに合わせて生活している感じ。
魚座マターがすごいです。
でもその儚さが、たくさんの人の救いになったり、惹きつけたりするのでしょう。
そんな彼女が幸せになるには?
***
初めは林先生とのフラグが出ていました。
にも関わらず、今回はそのフラグに暗雲が立ち込めています。
あかりさんにとって頼りないものとして描かれまくって。
あかりさんがそもそも頼りない儚い存在なのに。
しかし、あかりさんの幸せって一体じゃあ、何なの?と。
***
それは、人をふくふくにすることなのだろうと、思います。
一巻に立ち返りますね。
人でも猫でも、ふくふくにして、元気にすること。
そう考えた時に、やっぱり最後に出てきた島田さんは、よかったです!
あかりさんの存在が、島田さんにとって、必然に感じたのです。
あかりさんには島田さんをふくふくにしてほしい。
そして島田さんは、ゆらゆら揺れるあかりさんの、アンカーになることができると思います。
互いの欠点を補いながら支え合う空間が、現実味を帯びてきます。
***
そして今回思ったのは、
相性って、動かしてみないと分からない
ということ。
林先生を動かしてみてしっくりこなかったから、島田さんが出てきたのかなーと、
けれども、これからどうなっていくか分かりません。
島田さんを取って、先生が振られるストーリーを想像しても、実がないのですよね。
逆なら、島田さんの株が上がるだけですが。
結局相性って、ストーリーつまりは自然、に則るものなのかもしれません。
本人達だけの問題じゃなくて、もっと広い視点でどうか、ってことですね。
ストーリー的に面白いかもその一つ。笑