マンガとアイドルとりんご

マンガ・アイドル等のレビューブログ。

『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』、感想。

読みました。


既に「このマンガがすごい!」のサイトにも書かれていましたが、エロというよりも、可愛くポップに、精神疾患や心理学的な課題に立ち向かっていくお話です。

摂食障害統合失調症のような症状などが出てきますが、きちんと自分に向き合って、“今の自分に何が必要か”を考えている著者が愛おしいです。

自分を大切にすることは大事だと言いますが、自分が自分を大切に出来ているかを自覚することはとても難しい。

お腹が空いている?
抱きしめられたい?
認められたい?

ひとつひとつ、何かに照らし合わせて。
自分を大事にできているときは内臓の力が抜ける、と思っているので個人的には身体に聞くのはオススメかもしれません。

著者が自分の課題を直接的に題材にしていることは、羽海野チカにも通じると思います。

羽海野チカは、人生経験、サービス精神、イラストレーション、キャラクターデザイン、料理、猫(ぶんちゃん)など、自分を構成するものをふんだんに使い上げて、「羽海野チカの世界」を構築しています。

そんなふうに、自分の課題のみを取り上げるだけではなくて、自分自身が幸せを感じることができるものとか、自分自分のためになる創作をしていただくと、素敵なのかなあと。

読んでいる私は、著者を応援する気持ちで、そう思うのであります。

自分自身の1ハウス2ハウスをふくふくにすることで、表現の5ハウスが花開くような。

逆もまた、あるかもしれないですね。

「つかめないもの」としてのNMB48渡辺美優紀/みるきーについて。心理占星術より。

ついに神戸での卒業コンサートが終わりました、渡辺美優紀こと、みるきー

渡辺美優紀 写真集 『 MW 』 (ヨシモトブックス)

渡辺美優紀 写真集 『 MW 』 (ヨシモトブックス)


ENTAME(エンタメ) 2016年 05 月号

ENTAME(エンタメ) 2016年 05 月号


寂しさのあまり、みるきーについて思うところを、心理占星術で振り返るとします。


可愛さとカッコよさの循環

Must be now (限定盤Type-C)

Must be now (限定盤Type-C)


以前、心理占星術のwebマガジン・nicoPLA.NETの記事で、アイドルの火星について書いたことがあります。
(『人を惹きつける力を考える アイドルと火星』http://nicopla.net/column/238/

そこで言ったのが、火星はまずはじめに人を惹きつける力として機能すること。
大勢の中から一人の人間として見つけてもらうには、集合的無意識魚座海王星を打ち破る、自己存在の牡羊座火星の力が必要です。

みるきーの火星星座はというと、天秤座。美・可愛さの星座です。みるきーはまず始めにプロポーションの美しさや、えもいわれぬ可愛さで人の目に飛び込みます。笑顔も天秤座の領分ですね。

そして、もう一つの天体をお出ししましょう。金星です。金星は火星と対になる天体で、火星が獲得の力なら、金星は“求めるもの”。金星の欲求のために火星が働いたりするわけです。

みるきーの金星星座は獅子座。
獅子座の欲求といえばもう、“私を見て”でしょう。つまり、みるきーは心理占星術を使って考えてみると、まずは自分を見てもらうために天秤座火星・美の力を使います。

そして惹きつけられた後、次は金星の“持っているモノを渡す”という機能が発生します。例えば、可愛いだけじゃない、パフォーマンスがカッコいい!など。このように、火星と金星が循環することで、恋愛でいう“惚れた惚れさせた”のコミュニケーションのようなものがたち現れます。

これが、みるきーの可愛さとカッコよさのループに魅了されている段階です。獅子座と天秤座の組み合わせなんて、まさにアイドル!


太陽乙女座、月蠍座。

しかし、みるきーの真髄はそれだけではないことは、みるきーを好きであればあるほど分かることでしょう。

天秤座的可愛さなら、『わるきー』『優しくするよりキスをして』。
獅子座的カッコよさなら、『高嶺の林檎』『must be now』。

どれも良いのですが、それでも今日の神戸の卒業コンサートで彼女の存在が一番強かったのが、『僕はいない』『存在してないもの』『夢の名残り』などの儚いバラード系でした。(歌声とか、もう涙モノ)


みるきーが絡む曲には、「水」「月」「幻」などのモチーフがしばしば現れます。『水切り』などもそうですね。これらの共通点は、「つかめないもの」、そして「何かを映し出すもの」です。

ここに実は、みるきーの本当のところ、真髄があるのだと思います。つまり、太陽と月の力です。

月は、その人にとって源泉。その人をその人たらしめている一番大事なもの。
太陽は、その人の生きる道。生き様。傍から見ると見える、歩いてきた軌跡。

そしてみるきーは、太陽乙女座、月蠍座。
両星座とも、“本当のもの”を求めていく星座です。目には見えない“理想”や“本質”があって、それをどうにか手に入れたい・形にしたい、その想いが「渡辺美優紀」という人物を作り上げていると思うのです。

だからこそ、みるきーは“完璧なアイドル”を作り上げました。可愛くもあり、カッコよくもあり、様々な需要を満たすアイドルを。みんな、渡辺美優紀はアイドルだったといいます。

けれども、“理想”や“本質”だなんて、本当は現実には存在しないわけです。形而上のもの、つまりは幻、「僕はいない」「存在してないもの」なのです。

私達は、みるきーに幻を見せてもらっていたのですね。そしてきっと、みるきーは私達に答えてくれていたのだと思います。巫女さながらに。


最後に

実際にみるきーがどう思っているかは知る由もないのですが、私はみるきーは卒業を決めた今も、“本当のもの”を追い求めているのだと思います。

それも、自分の生き様である太陽乙女座と、自分の源泉である月蠍座を満たすもの。

実体がないから、とても大変な道のりかと思います。

それでも「出来ない振付は、部分に分解して練習すると良い」と言っていたみるきーの胆力や計画性で、直感に流されすぎずに歩んでいってほしいなあと思います。

きっと、実際に人の役に立つ技術など何か形になった時、初めて「ああ、これかな」と思えるのではないかなあ。あくまで私の考えですが。

いやはや、どこまでもみるきーを応援しております。

神様はじめました最終話(5/20発売)、感想。

終わってしまった。

神様はじめました 25巻 オリジナルアニメDVD付限定版 (花とゆめコミックス)


最後は、それぞれが一番何を大事にしているか、分かるようなお話。

狐は奈々生を、奈々生は家族を。

その結果、子供が生まれて、家族が増えて。

神社とは、そういう育むものなのかもしれません。多くは土地の力を帯びて、その地に生まれ生活する命を見守るもの。みんなの足元にある。

4ハウス、地縁、血縁ですな。

その後、カラス天狗がどうなったのかなど、番外編をお待ちしております。笑


覆面系ノイズ最新話(5/20発売)、感想

覆面系ノイズ 9 (花とゆめCOMICS)

覆面系ノイズ 9 (花とゆめCOMICS)


「こっちを、みて」

という叫びこそが、覆面系ノイズの人物たちの本質的部分。

その気持ちは、とても自己本位的な願い。

獅子座的。

だからこそ、獅子座には中二感があるわけですが、それはやはり人を惹きつける大きなエネルギーを持つ。

気持ちを持て余さないように、歌う。

踊る人もいるのかもしれない。

けれど、それがようやく届いた時、その気持ちはどのように進化を遂げるのでしょうか。

美桜と先輩は次のフェーズへ。

乙女座的になっていくのかな。

続きが気になります。