丘と低地の関係性
中沢新一さんのアースダイバーなどでも語られるように、「高いところ/低いところ」の仕組みが町にはある。
高いところには、大名屋敷などと身分の高い空間。
低いところには、下町的空間。
現代でもその仕組みは区画割など様々な所に残っているが、実はその方程式を改めて作り直しているのが、高層ビルなのでは、と思ってきた。
フラットな土地の関係性に、敢えて差異を設ける。
新橋には飲み屋・バーなどが多いが、そのお客さんはそのようなビルに勤務するビジネスマンが多いのではないか。
身分の高低とは全く一概に言えないが、そのような差が、あまり違って見えない地形の中に作られているのだなあと、思った。
そのようなすみわけを恣意的に作り出すことにより、互いを活かしているように思えた。