マンガとアイドルとりんご

マンガ・アイドル等のレビューブログ。

現代における神様の居場所。

自然の万物に霊性を見いだすという感性が、現代の日本人に未だ通底しているというのであれば、その発揮先は宗教だけとは限らない。伝統文化とも限らない。現代において、恐らく大半は「芸術」へと向けられているのではないだろうか。 

音楽ライブに赴いたとき、映画を観たとき
マンガを読み終えたとき、何かと繋がるような感覚を覚えるときはないだろうか。
それは、雲を掴むような、高みにあるものに触れることができたという瞬間である。
それに触れると、世界の大きさを感じ、生きる勇気が湧いてくるのだが、その正体は何なのか。
実は、このような畏怖の感覚が、神ではなかったか。

祭祀によって、神を呼び起こす。
雅楽や神楽などの民俗行事が地方で細々と行われる中で、ポピュラー文化の内に神は滲み出始めているといっても過言ではない。
正統な文化という定義が時代によって移り変わり、神との出会いかたも変わる。
神社からライブハウスへと。
そのような中で、伝統を見直すこと、新たな文化を見直すことが必要になってきているのではないか。