二人の関係性は、周りによっても変化する。『魔法使いの嫁』6巻、感想。
今回は、チセとエリアスの絡みは少々少なめ。
- 作者: ヤマザキコレ
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2016/09/12
- メディア: Kindle版
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チセとエリアス以外の、第三者がたくさん出てきます!
チセが女の友情を深めていく感じ。お買い物とか、お茶会とか、完全に女子の日常です。
つまり、これまで紡がれていた二人だけの世界ではないのです。二人を中心に、世界が更に開かれてゆきます。
チセに他の居場所が出来たとき、エリアスとの関係性はどのようなものとなるのか。
巻末あたりで、チセは獣の姿となって、エリアスを「私のモノ」と呼んでいました。本能の声。
世界や居場所が他に開けることで、もともと持っていたエリアスという居場所は、逆により自分の奥深くに大事に大事にしまわれて、とても自分に近い場所に置かれるのかも。
6巻では、そんな「家族」になっていくプロセスが、二人の間で為されているように感じられたのでした。
■星占いでみた『魔法使いの嫁』6巻、まとめ
星占いで言えば4ハウス。家庭のハウスです。
4ハウスという領域は、初めはただの周りの人なのに、家族以外の居場所が出来た時に、より自分に近いものとして分化するような領域なのだなあと。思います。
つまりは、第三者が出現する度に、チセとエリアスは互いを私物化していく。それが家族になってゆく、ということかもしれません。