お稽古事。
お稽古ってなんだろうなあと、小さい頃から思っていた。
歌なら、人を感動させたいとか、人に出会いたいとか、ストレス発散とか、動機は何となくわかるなあと思っていたのだけれど。
茶道とか、形が残らないのに、どういう動機で人はやるのかなあと。
そして、最近気付いたのは、お稽古事は、お稽古事だということ。
つまり、基盤。
茶道なら、そこで培われた所作が、現実世界で活きる。
華道なら、そこで培われたバランス感覚や対象を読む力が、現実世界で活きる。
それぞれのお稽古事を、目的としても良いし、しなくても良い。
だから、デザイナーや美容師が華道を習ったりするのだな。
精進のその中身。
日々の中での、自分のチューニング。
実はセラピーに近い。
肩肘張らずに、ありのままの自分と向き合う場所として、一度向かい合ってみたい。