マンガとアイドルとりんご

マンガ・アイドル等のレビューブログ。

約束って果たさないうちは夢見ていられるものね。三代目薬屋久兵衛、感想。

現在、西洋占星術でいえば、幸運の星・木星が乙女座入っているわけですが!
乙女座の管轄である「薬」「ハーブ」「漢方」が、少女マンガに今来ているなぁと。

まず一つは、「赤髪の白雪姫」。
言わずと知れた、"薬剤師のマンガ"なのですが、連載は既に長期であるにも関わらず、このタイミングでアニメ化というのは、もしかすると木星の影響なのかも?しれません。

そして、ねむようこさんの「三代目薬屋久兵衛」です!


主人公の三久は、漢方薬局の二代目店主の孫。つまり三代目。
その店を守るため、故郷に戻って登録販売者の資格の勉強などをしながら、日々生活しています。

地域への回帰、自然との接続という今日の日本の流れに、可愛さとポップさを加えたような。深さと明るさのコラボ。
よいですねー!星占いとポップさを兼ね備えたような、セーラームーンにも通じるものがあるかもしれません。
スピ女子カテゴリー。

そして、その中でも突き刺さる、
「約束って果たさないうちは夢見ていられるものね」
という御言葉。

本当は何がしたいのか。
夢を叶えることなのか。
それとも夢を見続けること自体が重要なのか。
それは、夢と現実の線引きを、世界のどのあたりに引っ張るのかということ。

この辺りは、かなりの人に心当たりがあるはず。夢を見ることと叶えることのバランスが崩れて、現実に押し潰されてしまわないように。自分が一番元気でいられる、ラインを探すこと。必ずしも、夢をすべて叶えることが重要ではないときがあるのではないか。

実は三久もそれを引き直す作業をしてるのではないかと思って読みました。

昔結婚の約束をしたアキト。
死んだと聞かされていたが、実は憧れの魔女として生きていたおばあちゃん。
偶然出会った、カナエという人見知り少年。

過去の出逢いと新たな出逢いが交錯するなか、三久は魔法と漢方を使いながら、夢と現実の補助線を引いている、そういう物語のように思えました。

魔法と漢方の間にも、実はラインがある気がしますけれどもね。

これって、もしかすると、獅子座乙女座の境界のワークなのかもしれません。