マンガとアイドルとりんご

マンガ・アイドル等のレビューブログ。

2015-01-01から1年間の記事一覧

鳥野しのさんの、ボーイ☆スカート、感想。

電車やカフェで席を選ぶとき。多分、無意識にバランスを取っていると思う。端が空いてるなら端にいこう、とか。この人は一人でもくもくと作業がしたいだろうから、隣に今の私が来ても合うだろう、とか。そんな風に、人間も、空間を占めるときに空気感を大切…

宝石の国、感想?

別に正しさにこだわる必要はなくて、正しくないことをただ自分自身が恐れているだけなのだなあ。意外と正しさって存在しなくて、自分や相手を説得できるかどうか、なのかも。まず、自分が納得できるものがなんなのかが出発点で問題は、どこにもないのであろ…

フラワーエッセンスに馴染んでみる。

フラワーエッセンスとは、花のエネルギーを水に閉じ込めたもの。他にも、動物や鉱物から転写されたエッセンスもあるよう。昔スピッツの青い車で「いきるということは、木々も水も火も同じものだと気付いたよ」というフレーズがあって、すごく心の奥底にに引…

ディスコミュニケーション

世界を信じすぎると、もっと言えば、世界は一つだから、無意識レベルで相手に伝わるだろうと思っていると、意外と相手に届いてなくて、誤解が生じていたりする。 相手をもっと見た方が良いのだと悟った。相手も、世界の縮図だ。きちんと世界に拓かれていない…

ローカルというアイデンティティー

とある土地に住み慣れ、その土地に育つ食べ物を食べ、その土地のものを使ったスキンケアをし、その土地の遺伝子から生まれ、その土地の遺伝子をまた、残す。そんなことが、最近は難しくなっているのだなあと思うと、今の自分の持つ、自分にしかないものを大…

余白

造園でも見えないところを作ることで、空間に奥行きが出るとか言われるけれど、見えないこと、分からないことがあるということは、凄く大切なことだと思う。小説でも音楽でも街でも、見えない部分があること、想像でも補えない何かがあると、人はそれにたい…

初夏の湯殿山

湯殿山。山形県に聳える、出羽三山の一つ。5月だというのに、まだ溶けきっていない雪。と、そこに元からあったかのように立つ、赤鳥居。その向こうには神様がいます。生まれ変わりの力を与えてくれる、産湯の神様です。

人の器

器が大きくなりたいとか、小さいと嫌だとか思うけれども、人の身長とか体重と一緒で、色んな器が電車の中にも並んでいるとするのならば、お互いにお互いのなかに入ったり入られたりしながら、生きているのだと思う。お猪口のように入る専門になることもあれ…

被害者意識を持ったとき。

何かあったら、自分が被害にあった気がする。例えば、●たまたま電車の席で、隣にうるさい人が座ってきた●本屋で、自分のいる列に(狭いのに)人が通ろうとしているなど、ちっちゃい被害感ってあると思います。こういう時って、気がたってて、すごく悲しくなり…

菜の花の彼、5巻、つぶやき。

私の本当はどちらか?そんなことは、きっと今の今は考えていなくて。ただただ、前を向いたり後ろを向いたりして、歩んでいるだけなんだ。その時じゃなきゃ、分からない、真実。それと、少しだけの勇気を持って、生きる。*****恐れていた事態発生です。菜乃花…

東村アキコさんの、かくかくしかじか、感想。

自分の血肉になってしまうくらいに、本質に近いものとの出会いですら、時には魂の目指す場所と矛盾してしまうことがある。東村アキコさんの「かくかくしかじか」は、作者本人の、絵についての人生を切り取ったお話だと思う。マンガをずっと描きたかった作者…

都立大学の、健康のかみさま。八雲氷川神社。

都立大学駅のパワースポットに行ってみよう。ということで、行ってきました、八雲氷川神社!桜が綺麗な入口があり。奥は意外と広いです。縦長で、距離があります。きっと昔はもっと広くて、参道・拝殿・本殿・奥宮と、大事なところだけが残ったのであろう。(…

海とドリトル、感想

途方もないスケール感、人の心、恋心。遥かなる高みを目指す原動力と、目の前の人をどうしようもなく求める心は、相反するようで、実は似ている。海の底、もっと奥深く、まだ誰も見たことのない深淵な場所に、たぶん、自分の心も埋まってるから。希求のその…

田中メカさんの、「君のことなど絶対に」、感想。

記憶の底。誰も気付かぬ恋情。亀の繋ぐその縁は、傷ではなくて、優しくし合うためのもの。幸せにし合うためのもの。気付かぬゆえのその力の強さは、認めたときにどのような形へと変貌するのだろうか。*****名作「キスよりも早く」の田中メカさんの、新作。王…

雨隠ギドさんの、甘々と稲妻、つぶやき。

食べることって、もっと素朴で構わない。お米ってそれだけでおいしいのだし、ハンバーグなんて、もはや奇跡なのだし、それを皆でつくって、皆で食べられるだけで幸せなのだ。*****料理がうまかったら、このマンガはない。父一人、保育園児一人の父子家庭、プ…

最富キョウスケさんのQQスイーパー、感想

ネタとスピリチュアルの世界。ツッコミと優しさ。陰陽。表情の、表と裏。その二律背反が、このマンガを成り立たせているように思います。文と、掃除屋のストーリー。場を清めて、人の心を清めて、虫や汚れを浄化する仕事。文はそこでそんな仕事を修得してい…

星空のカラス、感想

生活と囲碁。人と囲碁。生きざまと囲碁。宇宙と囲碁。碁は世界の全てのように繋がっていて。産まれたときから碁の一部だった、背負うものの違う二人は、意思を持って繋がり始めて。揺れる。ジジイの遺伝子が産み落としたものが、二重らせんの先で再び相対す…

懐かしのストロボエッジ、読み直し

当時は蓮くんがツボでございました。あの透明感!照れ屋!キシキシする鎖骨! あんなひと、現実にいるのかなーと思っていたら……福士蒼太くん。なんと、ぴったりです。あの容姿で、隠しきれない熱の籠った台詞を言われたら撃沈です。たぶん。数年のスパンがあ…

お稽古事。

お稽古ってなんだろうなあと、小さい頃から思っていた。歌なら、人を感動させたいとか、人に出会いたいとか、ストレス発散とか、動機は何となくわかるなあと思っていたのだけれど。茶道とか、形が残らないのに、どういう動機で人はやるのかなあと。そして、…

カムさんの、キラキラ光る嘘の粒、感想。

嘘と本当は何のためにあるのか。信じる信じないという問題がそこには横たわっていて、2×2の問題に発展させられる。もはやライヤーゲーム。けれど、何かを伝えたいから、きっと人は喋る。嘘でも本当でも、望みのために発するエネルギーに代わりはなく。「嘘か…

ご当地コスメ

最近、ご当地オーガニックコスメが気になる。その地で湧出する水に、その地で繁茂する植物。それを使い、肌のために特化して加工される。その土地の力をもらう手段として、食す意外にこういったものがあるとは。どの土地によって、一番自分が癒されるか、試…

魔法使いの嫁、3巻のつぶやき。

不器用な二人だ。人の力を借りること。借りたら返すこと。澱みなく、水のように、透明に流れる。人からの力。愛だって、通貨だって、同じだ。自分のからだを、水のようにすること。それが、この世で存在している意味。価値を創るのは、いつだって周りの力だ…

町でうわさの天狗の子、感想、というかつぶやき。

何でもない日、何でもない日のみんなが大切なのは。非日常で力を出せるのは。日常を知っているからだと思う。みんなを大事にしたい。誰かを大切にしたい。天狗の妖怪の話かと思いきや、ただ、人の絆の物語なんだ。モミジちゃんは誰が好きなんだって話が良く…

内と外。

ハーブは、飲んだり食べたり内服だけでなく、お風呂に入れるなど外からでも吸収出来るそうだ。そりゃ、そうだ!入浴剤ってそういうものだし!と思ったけれど、やはり内服の方が吸収率が良いに違いない。なぜ、中からの方が吸収しやすいのだろうか?なぜ、吸…

中二病

中二病が治らないと思っていたら、14歳をもう一回繰り返して28歳になっただけだと、気がついた。少し違うけどおんなじものを繰り返してる。だから、おんなじものにいつまでも惹かれるのだ。 別にそれを、悲しいとは思わないのだけれど。

菜の花の彼、感想。

深みのある少女マンガで有名な桃森ミヨシさんが、コラボでマンガを出していたとは!現在4巻まで発売されている、「菜の花の彼」について語ります。結論から言うと、究極の三角関係。菜乃花は、中学の時に付き合っていた鷹人との間柄がトラウマ。向こうはツン…

失恋ショコラティエが最終巻だ。

長かった連載が、また一つ終わりました。水城せとなさんの「失恋ショコラティエ」。 ドラマ化もされて、すごく有名になった作品かと思いますが、簡単に説明をすると、高校生の時に可愛いサエコさんにフラれた爽太は、サエコさんの好きなチョコレートを極める…

ふみふみこさんの、神主さんと僕の彼女。

めめんと森に引き続き、ふみふみこさんが最近好きです。 普通の恋愛などを描いているようで、いつもかなり大きなテーマを扱っているように思います。今回も、YOU連載ということで、帯にも「ふみふみこ初の本格少女漫画」と書いていたので、恋愛モノか!と思…

君に届け、23巻!

あやねちゃんとケントのお話、ようやく完結です。 正直感涙です。ううう。恋愛ってこんなに人間性や人生に深く関わるんだっけか! 簡単にストーリーをネタバレすると、あやねちゃんとケントが別れる話。 あやねちゃんは、客観的にみれば、人の気持ちがわかる…

一礼して、キスの最終回。

いやはや、1月号のベツコミで最終回を迎えた、「一礼して、キス」について書きたくなってしまった。 なんといっても、絵が綺麗。 切り取り方が上手くて、音楽的なコマ使いで、美しいのです。 ストーリーとしては、弓道部で描かれる、先輩と後輩の物語。 先輩…